※当ページについて: 本記事は運営者の被災地ボランティア体験と防災士取得の経緯を綴った独立記事です。商品紹介・アフィリエイトリンクは含みません。当サイトの全記事の「なぜ書いているか」の出発点として、まずこの記事を読んでいただけると幸いです。
この記事は何?

なぜ私が防災メディアを運営しているか」を、商品紹介を一切含まず、被災地ボランティアの実体験として書いたものです。
2018年・高校1年・西日本豪雨直後の広島県坂町小屋浦での瓦礫撤去から、2025年の再訪まで7年間の記録。「現地を見た者にしか書けない防災情報」を当サイトの軸にしている理由を、ご一読いただけると嬉しいです。

1. 2018年7月、西日本豪雨で「町全体が2m土砂に埋まった」

2018年7月、西日本豪雨で広島県坂町小屋浦地区は、最大級の被害を受けました。内閣府防災情報のページによると、西日本豪雨全体では死者304人・行方不明者8人・住家全壊6,783棟という、平成最悪の風水害となりました。

私はその年、高校1年生でした。テレビで報じられる映像を見て、「これは行かなければ」と思いました。両親に相談し、夏休みに広島の被災地でボランティアに参加することを決めました。

2. 高校1年の私が現地で見たこと

坂町小屋浦に着いたとき、まず目に入ったのは「家屋の1階部分まで土砂が堆積している光景」でした。報道で「町全体が2m近く土で埋まる」と言われていた、その意味を初めて理解しました。

📷 現地で感じた3つのこと

  • 1. 災害は「想像していたよりずっと物理的」:テレビで見るのと、土砂を手で運ぶのとでは、まったく違う。重さ、匂い、終わりの見えなさ。
  • 2. 被災者の方々は「日常の延長」を求めていた:特別なドラマではなく、洗濯機が動くこと、お風呂が入れること、それを取り戻したかった。
  • 3. ボランティアは「いるだけで意味がある」:何もできなくても、「誰かが来てくれた」ことが被災者の精神的支えになる。私は高校生でほとんど役に立たなかったが、それでも歓迎していただいた。

3日間、瓦礫を運び、土砂をかき出し、家屋から出てきた写真を泥から拭いて並べる作業をしました。「災害は他人事ではない」と、頭ではなく身体で理解しました。

3. 7年後、2025年に同地を再訪した理由

大学を卒業した2025年、私は同じ坂町小屋浦を再訪しました。理由は2つあります。

  1. 7年で町がどう復興したかを自分の目で見たかった — メディアでは復興の進捗を断片的にしか報じない
  2. 「あの時の自分」と「今の自分」の差を確認したかった — 高校1年では理解できなかったことが、22歳の今なら何が見えるか

再訪して見えたのは、「復興の進捗には大きな差がある」という事実でした。インフラ(道路・河川改修)はほぼ完了している一方で、「失われたコミュニティ」「離れていった住民」は戻ってこない。「災害は終わりがない」という現実を、7年越しに痛感しました。

4. その帰り道、防災士の資格取得を決めた

再訪した帰り道、JR山陽本線の中で、私は「このまま何もしない自分でいいのか」と自問していました。

被災地に行って、ボランティアをして、感想を持って、それで終わりにする — そういう人を私は何人も知っています。決して悪いことではありません。でも、私は「7年経ってもまだ現地のことを考えている自分」がいることに気づきました。これは何かのサインだと思いました。

米子に戻ってすぐ、日本防災士機構のホームページから防災士資格取得の手続きを始めました。3日間の研修と試験を経て、防災士の認証・登録を受けました(2024年9月末時点で全国約296,214名の防災士の一人になりました)。

5. 当サイトを立ち上げた動機

防災士を取得した後、米子で生活しながら気づいたのは、「私の周りの一人暮らしの友人たちが、ほぼ全員、備蓄ゼロ」だった事実です。

  • 「ハザードマップ?見たことない」
  • 「防災セット?どこに売ってるの?」
  • 「水の備蓄?コンビニ行けばいい」

これは大阪で大学時代に一人暮らしをしていた頃の私自身と全く同じでした。「災害は来るかもしれない」と頭では分かっていても、「私は大丈夫」と勝手に思っている。

そこで、「被災地を見た私だからこそ書ける防災情報」をまとめる場所として、このサイトを立ち上げました。

6. このサイトが他の防災メディアと違う3つのこと

① 商品紹介よりも「お金をかけない備え」を最優先

被災地で見たのは、「高価な防災セットを持っていた人」ではなく、「自宅のリスクを知り、家族と連絡方法を決めていた人」が無事だった姿でした。命を分けるのは商品ではなく、行動です。だから当サイトでは、商品紹介の前に必ず「お金をかけずにできる備え」を提示します。

② 自分で使った商品しかおすすめしない

「Amazonで★4.5だからおすすめ」のような書き方はしません。レビュー記事で紹介する商品は、原則として運営者が自費購入し、実測・使用したものに限ります。検証していない商品は「未検証」と正直に書きます。

③ 公的機関の一次情報を必ず参照

個人の意見だけで命のかかった情報を発信するのは無責任です。内閣府防災情報気象庁ハザードマップポータル日本赤十字社等の一次情報を、記事中で必ず引用しています。

7. 最後に — 防災に「正解」はない、でも「行動」はできる

このサイトを訪れたあなたが、もし「自分は防災に無関心だ」と感じたら、それは大学時代の私と全く同じです。恥じることでも、急ぐ必要もありません。今日、ハザードマップを開いてみる、というだけで一歩進んでいます。

もしあなたが、災害時に「あの時、何かしていたら...」と後悔しない自分でいたいなら、ぜひ当サイトの記事を読んでみてください。商品を買う必要は一切ありません。0円から始められる備えから順に並べてあります。

あなたが、災害時に「あぁ、あの時の自分に感謝」と思える日が来ることを、心から願っています。

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あおき防災士
鳥取県米子市・防災士・西日本豪雨被災地ボランティア経験者

本記事の最終更新: 2026-05-15|運営者:あおき防災士(防災士・鳥取県米子市)